熱海TRIP
もう2ヶ月ほど前になる。静岡の熱海に行ってきた。
メンバーは同い年のタカイと東京に住むカイセイだ。何かを伝えたいというわけではなく、備忘録として残す。
静岡県は今まで行ったことがなく、もちろん富士山も肉眼で見たことはなかった。一生曇天が続く北陸の冬に飽き飽きし、太平洋側特有の澄み渡った青空を感じに行くということもあり舞い上がっていた。
23:00
夜中にタカイと石川を出発して、高速で熱海へ。懐メロを聴き盛り上がった。
07:00
綺麗な朝焼けとともに1日のスタートを切る。可愛らしい老夫婦がいた。駅に待つカイセイをピックアップ。
09:00
そんなスタートを切ってから、まずは腹ごしらえ。静岡といえば、でおなじみ(らしい)ハンバーグが有名な「さわやか」へ。相当混むと聞いていたので、開店1時間前に行き予約を済ます。それでも出待ちが多く結果1時間待ちになった。予約時間になる間、初の富士山を見ながら近くの公園で遊んだ。
10:00
巨大な松ぼっくりを発見し、どうにかして取ろうと登っているタカイ。下からカイセイとオレで援護する。小学生の気分を少し思い出した気がする。男3人が休日の午前から公園ではしゃぐ姿は子連れのファミリーからしたらさぞかし不気味だっただろう。
11:30
ようやく入店。注文してから何分で料理が来るか予想ゲームをした。全員外れてしまったが変にテンションが上がり、食べる前が盛り上がりのピークのような感じだった。ハンバーグはもちろん絶品で、店員さんがその場で焼いてくれた。
13:30
熱海の来宮神社へ。樹齢2000年の巨木を拝んできた。とてつもなく太く、岩のようにゴツゴツしていた。この巨木で一枚の円卓を作ったら何人分になるのだろうと不謹慎な妄想をしてしまった。
15:00
ロープウェイで市内を一望する。山肌に立つホテル群を見ながら、熱海特有のブレーキが焼き切れるほどの坂道を思い出す。秘宝館と呼ばれるアダルト&レトロなスポットも見学してきたが、客の大半はカップルで驚いた。男3人は関係なしに盛り上がった。遠くに見える島に行きたいね、という会話をした。船で世界一周をしたカイセイはやはり島が好きなのだろうか。シャッターアイランドみたいに見えた。
16:30
今回の目的であった、「ホテルニューアカオ」でのキュレーション展へ。バブル時代から熱海を代表するホテルが閉業するにあたって、ホテル全体を使ってさまざまなアーティストの作品が展示されていた。特に面白いと思った点は、見て回るスタイルそのものだった。1フロアを貸し切った展示ではなく、巨大なホテル全体を使っているので、エレベーターや階段を使って移動しなければいけない。ガイドブックの展示の説明には次の展示への行き方が書いてあり、展示の場所は前後の展示の説明でしか分からない仕組みになっている。エレベーターのボタンには階数とは関係ない数字が書いてありズルはできない仕組みだ。どれも展示は興味深いものが多かったが、何より好景気時代に建てられたホテルの造りそのものが印象的だった。映画やドラマで出てくるような会場や広間など、現代のホテルでは見ないディテールの凝った装飾など、回遊が楽しかった。
このキュレーション展に連れて行ってくれたカイセイに感謝だ。色々なインスピレーションを得た。その後銭湯に行き、居酒屋で海鮮を食べAirbnbで予約したデザイナーズのような宿で過ごした。山頂近くにある宿から見下ろす市街と、見上げる星空は素晴らしいものだった。翌日は箱根観光をしたが熱海の余韻が強かったので、割愛。