お伊勢参り
雲ない青空が広がる11月、伊勢神宮へ行った。
人生初のお伊勢参り、スピリチュアルなことは起きていないが心が洗われた。
1年前から寺社仏閣巡りにハマっていて、旅行先では美味しい食べ物やセンスのいいお店とともに、歴史のある神社を探すのが恒例となっている。御朱印集めもしていて、むしろそれに憧れてはじめたと言っていい。かれこれ15個は集まった(2021年12月現在)。あたりまえだが御朱印はそれぞれ顔つきが全然違っていて、その異なる筆遣いや印を眺めているだけでも、けっこう楽しい。
お伊勢参りの基本はまず「外宮」で参拝してから、有名な「内宮」に行くそうだ。それに則って外宮からスタートした。まず、驚いたのは駐車してある車がほとんど県外ナンバーであったこと。日本全国から毎日のように参拝客が来る神社ってすごい。そして境内の巨木たち。ひたすらまっすぐ天に向かって伸びている木が十も二十もあってその高さ、太さに感動を覚えた。そういった木たちをよく見てみると、人の丈の場所だけ木肌がツルツルしている。参拝客が触りつづけたのだろう。
それから本丸である内宮へ。「右側通行」の橋を渡っていると、外国人カップルがGoPro片手に橋中央の小上がりを歩いていた。ちょっと笑ってしまった。文化の違いということにしておこう。境内は人は多かったが気持ちは軽かった。メインの皇大神宮しか参拝できていないが、今まで見た神社のどれよりも新しく、それでいて貫禄があった。重厚なオーラというよりは、清々しい、何も拒まない、そんな雰囲気だった。緊張して何を言ったのか曖昧だが「いつもありがとうございます。」とだけはしっかりと言った。
久々に日本人的なことをして、テンションが上がった。お祭りとか花火とか、そういう行事に行ったときに、またこの感情が出るのだろうか。
名付けるとしたらなんだろうか。なんだろうね。